肌荒れは何が原因で生じるのか解説いたします!

エイジングケア

 肌荒れの原因にはストレスや睡眠不足、偏った食事や運動不足、お肌のターンオーバーやホルモンバランスの変化や、過度の紫外線などがあげられます。肌荒れは身体の内面の不調が表面化したものです。中長期的に肌荒れを防ぐためにも、ここでは肌荒れの原因について解説します。




| 肌荒れの原因①お肌の保湿状態

 お肌の潤いが保たれていることで、外部からの刺激を防ぐことにつながります。主な外部からの刺激は紫外線や細菌、過度の乾燥や摩擦です。空調や花粉、マスクの着用も肌荒れに関係します。

 お肌の保湿状態を良好に保つための成分は次の3つです。いずれもすでにお肌に備わっている点が共通しています。

 内容
皮脂膜(ひしまく)角質層を覆うお肌の表面に存在します お肌からの水分の蒸発および乾燥を防ぐ役割を担うものです
角質細胞間脂質(かくしつさいぼうかんししつ)角質細胞の結びつきを強固にし、適度な水分量をキープします
天然保湿因子(NMF)角質細胞内に含まれるお肌の潤いを保つ成分です

| 肌荒れの原因②過度なストレス

 過度なストレスも肌荒れの原因のひとつです。ストレスは交感神経を優位にさせ、一種の戦闘状態へと導きます。緊張やプレッシャーは仕事や学業などに良い作用をもたらす反面、心と身体がいつまでも休まらず疲労が蓄積するばかりです。

 交感神経の優位は緊張のほかにも心拍数の上昇や血管の収縮なども招きます。血液の流れが良好でなくなると、酸素や栄養も行き渡りにくくなるのは道理です。その結果として、手や足の冷えやむくみ、肌荒れという形で現れます。


| 肌荒れの原因③ターンオーバーの変化

 ターンオーバーとは、お肌の代謝システムであり代謝サイクルです。 およそ6週間の周期にて、お肌の細胞が新しく入れ替わリます。

 内容
新たな細胞の生成真皮の上側に位置する基底層にて新たな細胞が生成されます
新たな細胞の成長基底層で生成された細胞がおよそ4週間の時間をかけて成長し、お肌の表面に昇っていきます
古い角質への変化⇒排出成長した細胞はおよそ2週間後に角質層の外側に到達し、垢に変化後にお肌から剥がれる形で排出されます。


| 肌荒れの原因④ホルモンバランスの変化

 肌荒れの原因には、女性特有のホルモンバランスの変化も含まれます。生理が始まる1週間前より卵胞ホルモンが減少し、黄体ホルモンの量が多くなることから皮脂の分泌量が増加。増えすぎた皮脂は毛穴の詰まりや、ニキビの発生や脂ぎったお肌へと導きます。

 そして生理の終了から1週間後にかけて 卵胞ホルモンが増加。皮脂の分泌量が適正化され、きめ細やかなお肌となって現れます。


| 肌荒れの原因⑤睡眠不足

 人間の身体は寝ている時に成長します。成長ホルモンの分泌が活発化することがその理由です。

 お肌の細胞も睡眠時に成長するため、 睡眠不足が原因の肌荒れとして表面化します。そのためにもできるだけ朝に起きて、夜に眠る生活を保ちたいところです。

 朝の光を浴びることで、セロトニンの分泌やビタミンDの生成を促進させてくれます。セロトニンは穏やかな精神を保つための脳内物質です。

 ビタミンDは体内の脂肪から生成され、免疫力を向上させる働きがあります。睡眠時間は 6時間から8時間ほどを目安として、可能な限り近づけるように努めましょう。

 枕や布団、シーツやベッドカバーなどの寝具も良質なものを選ぶことをおすすめします。アロマや照明などを工夫して睡眠を促すのも良いかもしれません。


| 肌荒れの原因⑥運動不足

 肌荒れには直接関係ないようで、実際には関係の深いものに 運動不足があげられます。運動不足は筋肉量の低下とともに、血液の流れにも大きく影響するのは確かです。

 血液の流れが滞りますと酸素や各種栄養素がお肌の細胞にうまく届かないため、肌荒れとなって表面に現れます。激しい運動ではなく、 軽めの運動を継続するのがおすすめです。

 ウォーキングや水中ウォーキングなどの有酸素運動と、筋肉トレーニングやストレッチなどを組み合わせていくと良いでしょう。

 仕事や学業で運動する時間が捻出できない方は、階段を使ったり移動時には徒歩の時間を設けるなどの工夫をするのもひとつのやり方です。


| 肌荒れの原因⑦食事

 食事も肌荒れを防ぐための重要なファクターです。ビタミンB群を積極的に摂ることで代謝を促し、潤いあふれるお肌へと導きます。ビタミンB群を豊富に含む食材を次の表にまとめてみました。

 主な食材
ビタミンB1豚肉、うなぎ、大豆、たらこ、昆布、干し椎茸など
ビタミンB2豚レバー、牛レバー、焼海苔、いわし、納豆など
ナイアシンたらこ、ビンナガマグロ、鴨肉、サバ、落花生など
ビタミンB6にんにく、ピスタチオ、まぐろ、牛レバー、きなこなど
ビタミンB12しじみ、鶏レバー、煮干し、あさり、焼海苔など
葉酸鶏レバー、焼海苔、卵黄(鶏卵)、ほうれん草など
パントテン酸鶏肉、納豆、子持ちカレイ、干し椎茸、フォアグラなど

 ビタミンB群は水溶性ビタミンのため、毎日摂ることが重要です。サプリメントなども組み合わせると継続的な摂取につながります。ただしサプリメントの 過剰摂取にはくれぐれもご注意ください。

 それからビタミンB群のほかにも、アンチエイジングに関連する次の栄養素を摂ることを推奨します。

 主な食べ物
ビタミンC赤ピーマン、芽キャベツ、パセリ ゴーヤー、モロヘイヤ、ブロッコリー ゆず、レモン、柿、キウイフルーツ いちご、パパイヤ、グレープフルーツなど
β(ベータ)カロチンしそ、モロヘイヤ、にんじん、パセリ、バジル、ほうれん草、 明日葉、春菊、かぼちゃ、小松菜 メロン、干し柿、プルーン、みかん 海苔、わかめ、ひじきなど
ビタミンEアンコウの肝、鮎、イワシ、うなぎ、アーモンド、松の実、落花生、 モロヘイヤ、大根の葉、かぼちゃ アボカド、ゆず、きんかん ひまわり油、とうもろこし油、なたね油など
ポリフェノールブルーベリー、カシス(アントシアニン)、ぶどう、サンタベリー(レスベラトロール)、 大豆、大豆製品(イソフラボン) 緑茶、紅茶(カテキン、タンニン)、 ターメリック(クルクミン)、 チョコレート、ココア(カカオポリフェノール)
食物繊維大麦、オートミール、納豆、 ごま、干し椎茸、かんぴょう 、エシャロット、にんにく、切干大根 プルーン、ゆず、きんかんなど


| 肌荒れの原因⑧紫外線

 太陽の光を浴びることで、セロトニンの分泌やビタミンDの生成を促進します。一方で過度の紫外線はお肌の乾燥や日焼け、シミやシワの原因になる点を決して無視することはできません。

 紫外線は体内の 活性酸素を増やすことにもつながります。日焼け止めなどのUVケアや、帽子や日傘、サングラスを上手に活用しながらお肌への適度な紫外線量に抑えることが大切です。

 増えすぎた活性酸素の除去には、ビタミンCやビタミンE、βカロチンやポリフェノールを含む食材を摂ることが有効な対処法となります。


| まとめ

 ここまで、肌荒れの原因として考えられる次の項目について紹介してきました。

 

  • 肌荒れの原因①お肌の保湿状態
  • 肌荒れの原因②過度なストレス
  • 肌荒れの原因③ターンオーバーの変化
  • 肌荒れの原因④ホルモンバランスの変化
  • 肌荒れの原因⑤睡眠不足
  • 肌荒れの原因⑥運動不足
  • 肌荒れの原因⑦食事
  • 肌荒れの原因⑧紫外線

 肌荒れを防ぐためには、 生活習慣の改善が近道となり得ます。美味しく滋養のある食事と良質の睡眠、適度な運動習慣の継続がカギです。毎日少しずつでもできそうな工夫を積み重ねて、潤いあふれるお肌を実現しましょう。

文/bluefunk

 

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