薄毛は何が原因で生じるの?症状についても解説します!
薄毛の原因として加齢や男性ホルモン、ストレスや食事、睡眠不足や運動不足、整髪剤やシャンプー、そして遺伝があげられます。原因はひとつだけということではなく、あくまでも複合的に対処していくことが大切です。ここでは薄毛の8つの原因や主な症状について解説します。
1. 薄毛の原因①加齢
2. 薄毛の原因②男性ホルモン(テストステロン)
3. 薄毛の原因③運動不足
4. 薄毛の原因④睡眠不足
5. 薄毛の原因⑤食事
6. 薄毛の原因⑥過度のストレス
7. 薄毛の原因⑦整髪剤やシャンプーなど
8. 薄毛の原因⑧遺伝
9. 薄毛の症状①AGA(男性型脱毛症)
10. 薄毛の症状②FAGA(女性型脱毛症)
11. 薄毛の症状③その他
12. まとめ
| 薄毛の原因①加齢
薄毛の原因として加齢があげられます。年齢を重ねるごとにホルモンのバランスが整いにくくなることがその理由です。毛髪の成長は 女性ホルモン(エストロゲン)
期間 | 内容 | |
成長期 | およそ2年から6年 | 初期:成長の開始 中期:毛髪が太く長く成長 後期:成熟した毛髪に |
退行期 | およそ2週間 | 初期:毛球の退行開始 後期:毛球の退行完了 |
休止期 | およそ3ヶ月から4ヶ月 | 毛髪が落葉のごとく抜け落ちる |
毛周期(ヘアサイクル)成長期の開始から成熟した後に退行期に移り、休止期を経てから再び成長期が始まる流れです。年代や性別に関わらず、1日に 50本から100本は休止期を迎えた毛髪が抜け落ちていきます。個人差はありますが、女性ホルモンの分泌量が低下する年代(30代半ば~40代以降)を迎える頃に薄毛という形で現れることが多いかもしれません。
| 薄毛の原因②男性ホルモン(テストステロン)
男性ホルモンのテストステロンが、薄毛の原因として考えられています。
テストステロンは筋肉や骨格を増強し、いわゆる男性らしい身体を作り上げる手助けをすする働きを持つホルモンです。テストステロンは頭皮に含まれる酵素5αリダクターゼ(5α還元酵素)と結合した際に、 ジヒドロテストロン(DHT)へと変化します。
ジヒドロテストロン(DHT)は毛髪を構成する毛乳頭に含まれる男性ホルモン「レセプター」と結びつくことで、脱毛因子と呼ばれる「TGF-β」が発生。TGF-βが毛乳頭に毛髪が退行期に進むよう促すことで、AGA(男性型脱毛症)へと導きます。
AGA(男性型脱毛症)による毛周期の変化を次の表にまとめてみました。
健康な毛周期 | AGA発症後の毛周期 | |
成長期 | およそ2年から6年 | 数ヶ月から1年 |
退行期 | およそ2週間 | およそ2週間 |
休止期 | およそ3ヶ月から4ヶ月 | およそ3ヶ月から4ヶ月 |
| 薄毛の原因③運動不足
血液の循環が滞ることで、頭皮への栄養が行き渡りにくくなります。血行を促進するために心がけたいのは継続的な軽めの運動です。特にデスクワークなどで身体を動かす機会の少ない方ほど、運動不足による血行不良を招きやすくなります。
一日のうち、スマホやパソコンの画面を眺める時間の長い方も注意が必要です。こまめにストレッチなどで身体をほぐすことをおすすめします。エレベーターやエスカレーターでなく、できるだけ階段を使うだけでも中長期的に違いが生じます。
| 薄毛の原因④睡眠不足
人間の身体からは睡眠中に成長ホルモンが分泌されます。睡眠時の休息にて自律神経を整えると同時に、成長ホルモンによる細胞の修復が行われる形です。
毛髪の成長にも少なからず影響を与えてくれます。
睡眠時間については様々な説がありますが、 6時間から8時間ほどを確保できるようにすると良いかもしれません。短時間の昼寝(20分ほど)なども睡眠不足の改善に役立ちます。
| 薄毛の原因⑤食事
薄毛の原因には食事も含まれます。外食やコンビニなどのお弁当や惣菜が多い方ほど、栄養素のうち脂質と炭水化物が占める割合が高くなりがちです。
さりとて、単品ダイエットなどで栄養不足を招くのも本末転倒になりかねません。
以下の6大栄養素をバランス良く摂るように心がけましょう。
栄養素 | 主な食材 |
炭水化物 | ・お米(玄米含む) ・パン ・麺類(うどん、そば、パスタ、ラーメンなど) |
脂質 | ・牛肉(バラ肉、サーロインなど)・魚介類(イワシ、マグロ、サバなど) ・大豆製品(凍り豆腐、油揚げなど) ・ナッツ類(松の実、くるみ、ピスタチオなど) |
たんぱく質 | ・肉類(牛、豚、鶏、羊、鯨など)・魚介類(青魚、白身魚、甲殻類、貝類など) ・大豆製品(豆腐、納豆、油揚げなど) ・乳製品(チーズ、ヨーグルトなど) ・ナッツ類(アーモンド、カシューナッツなど) |
ビタミン | ・緑黄色野菜(ブロッコリー、モロヘイヤなど) ・果物(柑橘類、いちご、アボカドなど) ・海藻類(海苔、わかめ、ひじきなど) |
ミネラル | ・カルシウム(乳製品、魚介類)・マグネシウム(納豆、ひじき、きくらげなど) ・カリウム(野菜、果物、海藻など) ・鉄分(レバー、赤身肉、ひじき、切干大根など) ・亜鉛(牡蠣、レバー、チーズ、凍り豆腐など) |
食物繊維 | ・水溶性食物繊維(大麦、納豆、干し椎茸など)・不溶性食物繊維(とうもろこし、小豆など) |
| 薄毛の原因⑥過度のストレス
過度のストレスも薄毛の原因のひとつです。
適度なストレスは仕事や学業の効率や、目標の達成に向けたモチベーションを高めることにつながります。
一方、過度なストレスを受けた身体は交感神経が優位な状態が継続。心拍数の上昇や浅い呼吸、血管の収縮や緊張、そして精神の不安を招きます。特に血管の収縮は頭皮への栄養補給の阻害につながるため、毛髪の成長にあまり良くない影響を及ぼすのは確かです。
| 薄毛の原因⑦整髪剤やシャンプーなど
整髪剤やシャンプーなども薄毛の原因になることが考えられます。
頭皮への刺激や付着による汚れにて、頭皮への炎症や毛髪の成長を妨げるリスクがあることがその理由です。パーマ液やカラーリングの成分も中長期的に頭皮への刺激へとつながります。必ずしも直接的な原因になるとは限りませんが、注意を払うことは大切です。
| 薄毛の原因⑧遺伝
遺伝も薄毛の原因の可能性としてあげられます。両親や祖父母、親族などに薄毛の方がいる場合には、10代から20代あたりから対策をしておくと良いかもしれません。
| 薄毛の症状①AGA(男性型脱毛症)
AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンのテストステロンが酵素5αリダクターゼ(5α還元酵素)と結合後、ジヒドロテストロン(DHT)に変化することが要因と言われています。
頭頂部から進行するO字型や額の生え際から進むM字型。
そして前頭部より進行するU字型(またはA字型)に分類されます。
AGAの治療法として採用されているものは次のとおりです。
- フィナステリドの服用
- デュタステリドの服用
- 頭皮へのミノキシジルの塗布
フィナステリドは「プロペシア」、デュタステリドは「ザガーロ」、ミノキシジルは「リアップ」などの名称で医薬品として販売されています。
| 薄毛の症状②FAGA(女性型脱毛症)
FAGA(女性型脱毛症)は、女性に見られる薄毛の症状のひとつです。頭頂部から進行する傾向があり、更年期などで 女性ホルモンの分泌が低下することが原因と言われています。
| 薄毛の症状③その他
その他、薄毛の症状として考えられるものには、円形脱毛症や脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)、瀰漫性脱毛症(びまんせいだつもうしょう)や抗がん剤の投与による副作用などがあげられます。
| まとめ
ここまで、薄毛の原因や症状に関する次の項目を紹介してきました。
- 薄毛の原因①加齢
- 薄毛の原因②男性ホルモン(テストステロン)
- 薄毛の原因③運動不足
- 薄毛の原因④睡眠不足
- 薄毛の原因⑤食事
- 薄毛の原因⑥過度のストレス
- 薄毛の原因⑦整髪剤やシャンプーなど
- 薄毛の原因⑧遺伝
- 薄毛の症状①AGA(男性型脱毛症)
- 薄毛の症状②FAGA(女性型脱毛症)
- 薄毛の症状③その他
薄毛は早めの対策が重要です。 少しでも進行を遅らせ、頭皮環境の改善に結びつけるためにも、生活環境の見直しから始めていくと良いかもしれません。
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