アンチエイジングとは?アンチエイジング効果のある食べ物

エイジングケア

 医療技術の発達により人の寿命は大きく伸びました。ですが伸びたのは年老いてからの期間であり若い期間が伸びたわけではありません。そのため老化による衰えとどうかかわっていくかが今後はより問われるようになります。美容などで取り組むのもよいですが、「アンチエイジング」で老化と正面から向き合ってみてはいかがでしょうか。ここではアンチエイジングとは何か、どういった食べ物にアンチエイジング効果があるのかを紹介していきます。





| アンチエイジングとは

 アンチエイジングとは 「抗老化」のことであり、老化による変化を抑えるもしくは和らげるという意味です。植物であれ動物であれ生きている以上、老化を避けることはできません。ですがその老化の侵攻を遅くすることは可能で、そうしたことを目指すのがアンチエイジングといえます。

 ではいつからアンチエイジングを行えばいいのか、というと今からです。体の器官によって老化の始まりや進行度合いは異なり、20歳から老化が始まることすらあります。あなたの体も老化が始まっていることになるのでアンチエイジングは今すぐに始めたほうが良いです。

 老化の原因について知っていますか。加齢のほかに様々な要素がありますが、ここでは「活性酸素」の存在を上げておきます。活性酸素とは反応性が強くなった酸素のことです。反応が強いために体内の細胞にも反応してしまい酸化作用などの悪影響を与えてしまいます。酸化反応は老化を引き起こしている要因の1つなのです。

 こう聞くと活性酸素は悪いもののように思えますがそうではありません。例えば体内の免疫細胞である白血球は、自ら活性酸素を出して体内に侵入した細菌を駆除します。活性酸素は反応性が高いことから殺菌作用が強く、私たちの体内はその活性酸素を使って健康を保っているのです。ある意味で活性酸素とは私たちの生活をする上で欠かせない存在であり、アンチエイジングではその活性酸素とどう付き合っていくかを考えていくことにもなります。


| アンチエイジング効果のある食べ物①-お肉-

 それではアンチエイジング効果のある食べ物についてみていきましょう。最初に挙げるのはお肉です。意外かもしれませんが、実はアンチエイジング効果のある食べ物であったりします。

 これはお肉に含まれているたんぱく質が皮膚を作る材料になるからです。皮膚は内側から細胞分裂を繰り返して増えていき外側へと向かっていきます。アンチエイジングをするのであれば新しい皮膚の細胞をどれだけ生み出せるのかが重要です。

 そうしたときに必要なのがタンパク質。人間の細胞のほとんどはたんぱく質で作られており、細胞を増やす材料としてたんぱく質が求められています。体内にたんぱく質が十分にあると皮膚の細胞分裂もスムーズに行え、アンチエイジング効果が発揮されるようになります。

 また自分の筋肉を作る上でも、お肉の存在は欠かせません。筋肉は体を動かすために必要な器官ですが同時に体の状態を維持する役割も担っています。筋肉もまた年齢を重ねるごとに減ったり衰えたりするので、「年を取ってから体を動かすのが大変になった」と感じたら筋肉が減っているサインかもしれません。

 そうした体の衰えをカバーするのにもお肉は役に立ちます。アンチエイジングとは見た目だけの問題ではなく、姿勢や動作など見た目以外でも起こる老化に対抗することを示します。お肉を食べて見た目だけでなく体の中からよくするようにしましょう。


| アンチエイジング効果のある食べ物②-ナッツ類-

 アーモンドやクルミなどナッツ類もアンチエイジング効果のある食べ物です。ナッツ類に共通しているのはミネラルが多いこと。そのミネラルの中にはアンチエイジング効果があるものもあり、ナッツ類を食べることでそうした効果が得られます。

 たとえばアーモンドの場合は、植物性たんぱく質ビタミンEが豊富に含まれているのが特徴です。ビタミンEは抗酸化作用があり、肌の機能を守るほかに免疫機能の低下を防ぐ作用があります。

 植物性たんぱく質はどうでしょうか。お肉の項目にも触れましたがたんぱく質は肌の細胞を作る材料になります。アーモンドにはビタミンEによる抗酸化作用による肌の損傷を防ぐだけでなく、たんぱく質による細胞分裂のサポートという2重の意味でアンチエイジング効果を発揮してくれます。そうした事情からアーモンドはアンチエイジングを目指すうえでの強い味方といえるでしょう。

 次はカシューナッツについて見ていきます。カシューナッツであればマグネシウムや鉄、亜鉛といったミネラルが豊富にあるのが特徴です。

 ここで注目したいのが鉄分。鉄分は赤血球の重要な構成要素であり、体内で酸素を運ぶときに鉄分は重要な役割を担います。もしも鉄分が不足すると貧血などの健康に良くない症状を引き起こします。アンチエイジングを語るのであれば肌のことだけでなく、血液循環に関しても理解して良くしていくことは結構大切なことです。そうした観点で見ると、カシューナッツもアンチエイジング作用があるナッツだといえます。

 ナッツ類は栄養が多くアンチエイジング効果も高いのですが、一方でカロリーや脂肪量も多くなっていますので気を付けて下さい。一応、ナッツ類に含まれる脂肪は肉類とは異なり「オレイン酸」などの不飽和脂肪酸がメインです。オレイン酸自体は悪玉コレステロールを抑制する効果もあるので体にいいといえるのですが、食べ過ぎると肥満の原因になりかねません。

 そのためナッツ類を食べるときは食べすぎないようにしてください。


| アンチエイジング効果のある食べ物③-柑橘類-

 ミカンは好きですか?ミカンなどの柑橘類もアンチエイジング効果があるのでお勧めです。柑橘類にはビタミンCが多く、それがアンチエイジングとして作用をもたらしてくれます。

 ビタミンCのアンチエイジングを語るうえで欠かせないのはコラーゲンの存在。コラーゲンとは皮膚の下にある真皮を構成するたんぱく質のことです。

 真皮は皮膚の大部分といってもよく、皮膚表面の弾力やハリ感などを作る役割も持っています。キレイな肌を作るには皮膚のコラーゲンもまたよい状態にしておく必要があります。

 そうしたコラーゲンの生成を助けてくれるのがビタミンC。そして柑橘類には特にビタミンCが多く含まれていますので、肌のハリ感に違和感などがありましたら少し多めに食べてみてください。

 柑橘類で抗酸化作用があるのはビタミンCだけではありません。β(ベータ)カロテンという成分も柑橘類に多く含まれており、そちらにも抗酸化作用があります。

 よく「みかんを食べすぎて手が黄色になった」という話を聞きますが、アレはミカンに含まれるβカロテンによるものです。(柑皮症(かんぴしょう)とよばれており、一過性の症状なので病気などではありません。)


| まとめ

 アンチエイジングについてみていきました。アンチエイジングとは「抗老化」のことであり、生物としては避けられない老化を抑えたりやわらげたりすることを指します。美容とはやや異なるかもしれません。

 アンチエイジング効果を得るにはどんな食べ物を食するのかが重要です。ここではたんぱく質を豊富に持つお肉、抗酸化作用があってミネラルが豊富なナッツ類、ビタミンCやβカロテンなど抗酸化作用のある成分がたくさんある柑橘類の3つを紹介しました。

 アンチエイジングは体内の状態を改善していくことに主眼を置いていることから、効果が出るにはある程度の時間を要します。そのため実際にアンチエイジングに取り組むときは、腰を据えて長期的な目線に立って実行していくようにしましょう。

文/throneslow

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。