ONODERAメディカル東京細胞培養加工センター(CPC)

CPCとは?

CPCは【 Cell Processing Center 】この略で細胞加工施設と訳されます。CPCでは組織や血液などの原料から特定の細胞等を抽出する、あるいは特定の細胞を培養して増やすことで治療に必要な細胞を加工しています。

ヒトの体に投与する細胞は医薬品と同じように高い安全性が求められます。そのため、CPCは空気の清浄度が高く保たれているクリーンルームが設置されており、その中で細胞加工が行われています。

クリーンルームは、大きさが0.3μm(マイクロメートル)の微粒子を99.97%以上捕集することができるHEPAフィスター(High Efficiency Particulate Air Filter)を通した空気を循環させることで、高い清浄度が維持されています。当施設のクリーンルームは医薬品製造に要求されるレベルであるISOクラス7で厳格に管理されています。ISOクラス7:0.5μm (マイクロメートル)の粒子数が352,000/m3または10,000/f3以下。

その他、製造した製品の性能や安全性に関する試験を行う品質管理室、製造途中の製品を保管する細胞保管室などの部屋が付属しています。これらにより、CPCでは高品質かつ安全性の高い細胞加工製品を製造・供給することができます。

ONODERAメディカル東京細胞培養加工センター(CPC)の特長

都市型CPC

地下鉄大手町駅に直結のビル内に設立されており、都内であれば1時間以内の配送も可能です。東京以外の医療機関においても、輸送拠点となる東京駅や羽田空港が近いことからスピーディーかつ臨機応変な提供が可能となります。

クリーンルーム

2022年12月に特定細胞加工物製造許可を取得いたしました。373.6㎡(113坪)のスペースに細胞加工に必要な最新設備を用意し、年間2,000件以上の間葉系幹細胞が製造できる施設となっています。

経験豊富な培養士

上級臨床培養士の資格を有する培養スタッフをはじめとした、経験豊富な培養士にて担当いたします。

機器のご紹介

安全キャビネット

装置の外部からHEPAフィルターを通して空気を取り込むと共に装置内の空気もHEPAフィルターを通して排気する機器です。クリーンルームに安全キャビネットを設置することで、クリーンルーム以上の清浄度を保つことができます。また、装置内の微生物等の空気中への漏洩を防ぐこともできます。当施設のクリーンルーム内に設置されている安全キャビネットはISOクラス5で管理されています。
※ISOクラス5:0.5μmの粒子数が3,520/m3または100/f3以下。

CO2インキュベーター

CO2ガスを自動供給することで、一定のCO2濃度を維持すると共に、温度を体温と同じ37℃に保つ装置です。培養中の細胞は多くの時間、CO2インキュベーター内に静置されているため、体内と似た環境を作ることで、細胞にストレスを与えることなく、細胞を増やすことができます。

マルチガスインキュベーター

CO2とN2またはO2の二つのガスを同時に自動供給することができ、低酸素または高酸素状態での細胞培養が可能なインキュベーターです。CO2インキュベーターと同様に庫内は37℃で維持され、培養する細胞の種類等により、低酸素、高酸素が選択されます。

遠心分離機

遠心力により軽いものと重たいものを分離することができる装置です。細胞の洗浄や回収に使用されます。

位相差顕微鏡

光の位相差をコントラストに変換して観察できる顕微鏡です。細胞の大きさや形だけではなく、細胞表面の凹凸や大まかな細胞内部の観察ができます。

低温保管庫(-80℃、4℃)

原料や試薬等を一定温度で保管するための機器です。製造途中の中間体や最終製品の一部なども保管されます。
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